「蝶よ花よ」と大切にしてきた彼女は、いつのまにかつけ上がってしまった。
自分なりに大切に愛してきたつもりだったが、どうやら正しく伝わらなかったようだ。
良かれと思ってした言動には文句をつけられ、思う通りにならないとすぐ不機嫌になり黙り込む。欲しがるばかりで、自分は何も与えようとしない。
いつのまにか、そんな人になってしまった。愛するというのは、どうやら一方的ではダメらしい。一方的に与えるにしても、相手は選んだ方がよさそうだ。
自分も、相手を付け上がらせてしまった。本当に相手を思うならば、どこかで指摘しなければならなかったのだろう。今になってそう思ってももう遅い。
優しさや愛は有限ではない。相手が時間やリソースを割いてしてくれる訳だから、そこには感謝しなければならない。愛の与え方は人それぞれだろうから、結果よりもその根底の気持ちを受け取るべきだろう。
優しさや愛を向けてくれる相手に対して不義理を働き続けると、その人は目の前から居なくなってしまう。気づいた時にはもう遅い。
そうならないように、自分も相手に与えられているかを気にしてみるのも良いのかもしれない。気持ちを形にするのも大事だが、それについて考えを巡らせるだけでも大違いだ。
8/8/2024, 1:38:11 PM