NoName

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「君と一緒に僕もいくよ。」
そう呟き、彼は振り向いた。
「待って!」
目に涙を浮かべながら、伸ばした手が宙を切る。
掴めなかった手を見つめながら、その場に座り込む。
「届かなかった・・・届かなかった!!なんで・・・」
俯きながら、そう呟くと、目頭が熱くなり、涙がこぼれ落ちる。




1/6/2024, 11:32:52 PM