君と一緒に居れたなら。
通学路を並んで歩くより、もっともっと近くで君を見れたなら。
夢物語だなんて知ってるよ。
だから目覚ましを何度も止めて布団に潜り込むの。
朝が来たらもう見れないじゃない。
柔らかい日差しがジリジリと私を追い詰めて、小鳥は今日もノイズをばらまく。
起きる理由なんて見つからない。
見つかるわけが無い。
それでも君には、君にだけは知られたくないから。
君が好きな青空の下。
綺麗とはまだ思えないけど。
昨日も今日も明日もその明日も、君の右隣で空っぽの私が笑ってる。
そんな夢を見ていたいの。
地に足がつかない浮遊感。
幸せを掴もうともがいたから。
君との明日も今までの幸せも、全て蹴り飛ばして手を伸ばしてしまったから。
降りて来れなくなっちゃった。
夢物語は寝てないと見れないなんて、初めからわかってたのにね。
毎朝鳴らしてくれてたインターホン。
そっか。
私は、もう、玄関すら開けれないんだ。
2023.01.06 -君と一緒に-
1/6/2023, 2:18:47 PM