汚水 藻野

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「おい引きこもり!ちょっと付き合って!」
今日が始まったのはこの親友の一言だった。

「はい?…場所次第だけど」
「買い物」
「却下、外出たくない」
「えーじゃあ勝負しよ勝負、勝ったら言うこと聞くルールで」
「吉幾三」
「やったー!!!」
「う…戦闘狂を思い浮かぶ…」
「いやいやいや似てないって」
「で、どこ行くの?」
「まずはアイテム買うでしょ、各街の限定商品とか期間限定系とか、…」
「夜まで過ごすつもりか」
「そりゃーね。運動不足だろうし、なんかいいもん食べないと」
「えー…大丈夫だって…」
「そっちの地方は強靭な人多いけどさ?カレーばっか食ってたり強いやつらがうようよしてる自然に躊躇なく足踏みいれたり」
「その地方の生まれだしたとえあのピンクのクマに追いかけられようと生き延びれるよ」
「考えてみりゃそれがおかしくないと思うのはその地方だけなんだよなあ…」
「ねえ、もしかしてここ?」
「うん!ついたー!」

久し振りにその街に行くと、思っていたよりずっと、ずっとキラキラしていて、月みたいで、星に似ていた。
なぜそう思うのかは多分、今隣にいる太陽が世界を照らしているからだろう。

「前来た時よりも綺麗だな。」

一つの月、五つの星が、きらっと瞬いた。

_2024.1.28.「街へ」

ピンク色のクマよ、許さない。
だって誰が見ても襲ってこなさそうな、寧ろ逃げ出しそうな可愛いピンク色のクマじゃん。
なんで追っかけてくるの??
pkmn。

1/28/2024, 11:06:27 AM