『夏の気配』
5月30日
君に話があると呼び出された夜の公園
行ってみると君は下を向いて、ブランコに座っていた。
隣に座ってどうしたの?と私は明るく振舞った。
君は何も言わず、沈黙が続いた。
5月なのに沈黙の時間はすごく暑く感じた。
夏の気配がする。
去年の10月来年こそは花火見に行こうね!!
君とそう話していたのを思い出した。
別れたい。冷めちゃった。
そう言われて私は暑かったのが、一気に冷めた。
君は気持ちが冷めて、私は暑さが冷めた。
私の夏の始まりは、
君からの別れを告げられた。
6/28/2025, 11:09:51 AM