嵐が来ようとも僕はあなたを守る
僕は浅野優翔。高校3年生だ。
僕には好きな人がいる。その人は増田美桜という
学校で1番モテている人だ。
最近、凄く僕に喋りかけてくれて、毎日学校に
行くのが楽しく感じてしまうほど好きなんだ。
今日は学校。でも雨が降っている。
天気予報によると今日から台風が来るらしい。
"僕は今日、最高の"恋"になる気がする"
学校へ着いた。いつも通り1番乗り。
そして20分が立った。朝のホームルームが
始まる。先生によると今日は席替えはするようだ。
今まで美桜さんと隣の席になったことはない。
今日は台風も来るらしいが、それより
お祭りがあるんだ。台風が来たら
中止する時もあるかもしれないけど、
僕は美桜さんを誘おうと思っている。
席替えは6時間目。それまでまだ授業は
5時間もある。待ちきれない。その間に美桜さんを
祭りに誘おう。そう思って廊下に出ると
凄く長い行列が出来ている。
1番前の方を見ると、美桜さんがいる。
分かった。これは美桜さんを祭りに誘いたい人が
並んでいるんだと理解した。
僕も並んでみたが進むのが異常に早い。
どうやら美桜さんは全員即答でごめんなさい。
と振っているらしい。僕にもチャンスはあるかも
そう思って美桜さんを誘った。
「美桜さん。今日のお祭り良かったら
僕と一緒に行ってくれませんか?」
美桜さんは言った。
「はい。お願いします。」
僕はとても嬉しかった。
「これで増田美桜とのお祭り行く人募集を
終わりにします。並んでくれた皆さん
ありがとうございました。」
そして6時間目になった。何故だか今日は
運河いい気がする。席替えのやり方は
くじ引きだそうだ。絶対に美桜さんの隣の席に
なりたい。そう思いながらくじを引いた。
「35か…これで美桜さんが34だったら隣だ。」
全員くじを引き終わった。
「はい。じゃあその席へ移動しろー」
僕は1番最初に移動した。そして、隣の方から
音がしたから振り向くと美桜さんが隣だった。
今日は本当に運がいい。祭りも一緒に行けるし
隣の席。これは神様がいる証拠だ。
「あのさ」
「なに?」
「良かったら今日一緒に帰ってくれませんか?」
「なんだ。そんなことかーいいよ!」
もう1回言う。僕は今日本当に運がいい。
そして6時間目が終わって下校の時間になった。
外は雨がたくさん振っている。朝言っていた
台風が来たのだろう。
僕は傘を持っていたが美桜さんは持っていなかった
「あー今言っちゃ悪いけど、傘持っていないんだ」
「だったら僕の傘に入る?」
「お願いしていいかな?本当にごめん!」
これが相合い傘か…
下校している時は普通に喋っているだけだった。
そして美桜さんの隣にトラックが通りかかった。
「美桜さん!危ない!」
「え…?」
美桜さんの隣をトラックが通った。
美桜さんとトラックの距離はほんの数cm。
僕は美桜さんを守ることだけで距離感を
忘れていた。気が付くと僕は美桜さんを
抱いていた。
「うわ!ごめん!」
「うん…」
そして僕が手を離そうとした時、
美桜さんが手を離してくれなかった。
「え…?美桜さんどうゆうこと?」
「しばらくこのままがいい…」
そして1ヶ月後、美桜さんと僕は付き合うことに
なった。あの日台風が来なかったら
付き合っていることは多分ない。
あの日は本当に運が良かった。
今もちょうど台風が来ている。
今日も"嵐が来ようとも僕はあなたを守る"
7/29/2024, 10:28:11 AM