奈々

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束の間の休息


『〇〇、時代一覧の順番難しくね?』


『安土桃山時代の次は、明治時代か…』


テストでカンニングをしたら0点になる為、
事前に時代の順番を男子たちと予習していたのだ


『〇〇』

〇〇『どうした?芽衣子?』

芽衣子『採点テスト持っててくれない〜?』


私は、男子達と別れて
テストを取りに行く途中に、階段から滑り落ちた  








〇〇『………ッ…』


人々の声

『安土桃山の餅美味しいわ』

『えぇ』

『最近できたばかりの江戸時代の餅も美味しいらしいわよ』




江戸時代?聞いたことがない
安土桃山時代は、1568〜1868年までだ。


そう、私がタイムスリップしたことを
まだ知らない



〇〇『痛いィ………』

どうやら私は、どこかに落ちたそうだ。
そして、1人の男が私と共に倒れていた。


??『………おい、お前、オレの刀に足を乗っけるなよ』


〇〇『え?あっ!ゴメンなさい…』

??『……………』

〇〇『あの…何ですか?』

着物のような服装している男性が私のことをジロジロと見ている。


??『お前、見かけない服装しているな』

〇〇『え?これは、制服で………』

??『制服?とにかく、お前来い』



見かけない服装?えっ………じゃあ………此処は、
令和時代ではないの?

〇〇『あの…』

??『なんだ?』

〇〇『此処はどこ?』

??『この場所、知らないのか?』

〇〇『はい…サッパリと分かりません…』

男性は、私の方へと振り向き[えどだ]と言い切った


〇〇『えど??』

??『そうだよ。江戸だよ。安土桃山時代を江戸に変えたいんだ』と、彼は瞳をキラキラさせながら宣言した。

(イマイチ会話が弾んでいない………会話しずらい…)

男は私の手を強引に引っ張りながら歩き出していく


そして

『岡田以蔵を見つけたぞーー!』

『クソ!バレたか!』

『岡田以蔵を捕まえろーーーー!!!!!』

と、私と男の近くに隠れていた男が何者かに見つかり
素早く私の横を走り去って行った。

〇〇『岡田以蔵?』

??『あぁ、あの男か。彼は、偽名で岡田以蔵と名乗っている。彼の他の偽名は、死柄木弔、河上彦斎だ。
本名は志村転孤だ。』

〇〇『あの人、忙しそうですね…』

のちに、私は、彼を死柄木弔と呼ぶようになる。


??『ところで、お前の名前を教えてくれよ。』

〇〇『〇〇です…』

怯えたまま彼に伝えた。そして、

『俺は、土方歳三だ。宜しくな』と、
微笑んだ顔で伝えてきたのだ。

『土方さん………』





束の間の休息だった

10/8/2024, 3:02:05 PM