石碑、紙、コンピューター
一番長く残る記憶媒体は石だと聞いたことがある。
石に刻んだ言葉はそのまま数千年も残ってる。

ところで古代ローマ時代のコンクリートと違って
現代のそれは百年くらいで寿命がくるらしい。
ある日人類が突然消えたとする。
住む人がなくメンテナンスもされず脆くも崩れ去った高層ビルの跡に力強く蔓延る植物のみどりはさぞや　美しいに違いない。

明日人類消え去って
数百年もしたら。
案外、文明の痕跡なんて綺麗に消えちゃうのかな
音楽も絵画も映画のフィルムも紙の本も儚くて
サーバーに保管してある膨大な情報の海すら一瞬で消えるのかな。そうだよね。
そんなことを考えたら少しだけ悲しくなった。
遺るのは彫刻とか石の建築物、ピラミッドとか。

世界の終わりも自分自身の終わりも
私にとっては同義にすぎなくて。
ある意味覚悟して後悔しないように生きてるから
どちらもそんなには怖くはない。
だけど人類が滅んだら芸術も消えるのはかなしい。
この素晴らしい芸術たちも所詮は人間だけのもので
ほかの生き物の感性を動かせるものでは無いのだから、人が消えたらそれらはただの現象に過ぎなくなる。

なんかもったいないね。
人が滅ぶまえに芸術理解できる動物を後継者として育てようチンパンジーとかを。
感性育てて文字を理解させゆくゆくは…
…人間を敵認定して攻撃してきたりして。

なんて朝からくだらない夢想をしてしまった。
今日も一日が始まる。
明日世界が終わるかどうかはわからないけれど
終わらない可能性もあるから
数年後の自分のために生きる作業がまた始まる。



【明日世界が…】

5/6/2024, 8:39:49 PM