春夏冬

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暗転 背筋から這い上がる愉悦

締めつけるような渇きが溢れて
蜂蜜のようにとろり甘く
琥珀色に吸い込まれるように

反転 白紙の上の物語は空虚

影よりなお仄暗い歓びに満ちて
蜘蛛の糸の如き救いは刹那
ふつり解けて空に立ち昇る

地を飛ぶように空を這いずり
唾棄した踏み台に足をかけて

4/29/2023, 8:29:20 AM