・遠い日の記憶
私は神社に住んでる神の狐だ
少し昔の話をしよう
少しと言っても100年ほど前の話である
その頃は皆、平和な暮らしをしていた
街は笑顔で溢れていたんだ
私は当時、皆の前に姿を現し、
願いを叶えてあげていたんだ
ある日のこと、1人の幼い少女が私の前に現れた
その子は私に一緒に遊んで欲しいと願ったんだ
話を聞けばその子はいつも1人でいるらしく
どうやら仲間に入れてくれないみたいだった
私はその子にこう言った、
「それは、そなたが気になっている子に話すべきだ。いるのであろう?仲良くなりたい子が」
その子は私の言うとおりしたらしい、
再び私の前に姿を現したその子の隣に
別の少女がいたのだから
2人とも満面の笑みを浮かべていた、幸せそうに
今の世の中はネットで世界中の人達と繋がれる
その裏では知らない人からの
暴言や差別などが飛び交っている
あの頃のようにまた、平和な世界が訪れるのだろうか
7/17/2024, 12:13:14 PM