「泣かないで」そう言おうと喉まで出かかった言葉をのみ込んだ。だって貴方は必死に笑顔を作っていたから。あの時駅のホームで電車の扉が閉まり動きだしても手を振り最後まで笑顔でいようとした貴方。きっと貴方は私の前では涙を見せたくなかったんだね。それが貴方の最後の一時帰宅だったと知ったのは大人になってからでした。それから随分時が経った。今になっても自分の無力さを呪い続けてる。
11/30/2024, 11:39:03 AM