目が覚めた僕は狭い窓から光を見つめる。
ここに閉じ込められはや三日。
眠気と空腹、そして行き場のない怒りだけが今の僕である。
今日だって自主的に起きたわけではない。鉄格子の向こう側から大きな音によって起こされたのだ。
正直に言えば限界だった。
たかだか三日とは言え全てを疑われ試すような物言いばかり。いい加減にしてくれ、うんざりだ。そう怒鳴り散らしたい。だがここでそれをすればますます立場が悪くなるだけ。
それでも諦めてはいない。
この声が枯れようと無実を訴え続けなければ。
「来い」
無機質で大柄な態度の看守が呼びつける。
今日こそ。すり減る神経と毟り取られる希望に目を凝らすように後に続いた。
10/21/2023, 4:25:42 PM