NoName,

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I'll write it later.
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話を思いついたので書きます


大学生の時、夏休みを利用して海辺の民宿で住み込み1ヶ月のアルバイトをした。
先に決定していた人が女性だったので、同性の私も採用された。
やることは、夕食を部屋まで運ぶ&片付け。翌朝朝食を部屋まで運ぶ&片付け、部屋の掃除風呂トイレの掃除以上。
10室程の小さな民宿で、初めて会う民宿のオーナー夫妻と先に採用された女性バイトは、人当たりの良さそうな人たちだった。オーナー夫妻の人柄か、客の家族連れもいい人たちばかりだったし、民宿の近所の人もいい人ばかりだった。
大学をやめてここで暮らせたら幸せなんじゃないかと思った。

約束の1ヶ月が終わると、オーナーからバイト代とは別にお金をわたされ、3日間好きに過ごして良いと言われた。休みを満喫してから帰りなさいと。
私は3日間とも夜明けとともに防波堤に座り波音聞き、水平線の向こうの空が夜から朝に変わっていく様をみて、まだ日差しの強い日中はどこにも行かず本を読んで過ごした。
いただいたお金は必要無かったので返そうとすると、「とっておきなさい。」と言って受け取ってもらえなかった。

他人と関わるの苦手な私が、勇気を振り絞ったチャレンジはたった1ヶ月だったけれど、人に恵まれたことで何とか乗り切れた。この経験は大学に戻った私にすぐにいかせられるほど甘くはなかったが、後々少しずつ他人とも上手にかかわれるようになっていった。
全国民が外出制限された年、その民宿の電話番号にかけてみたがつながらなかった。優しかったオーナー夫妻は今はどうしているのだろう。 


お題「夏」

6/29/2024, 3:20:43 AM