noname(ノナメ)

Open App

        《夜(空)を駆ける》


温かな水平線から立ち昇る湯気が夜空に溶ける

  小さな壺の中でわたしは極楽を見た

    一生ここにいたい 

      そんな願いも虚しく迫る待ち合わせ時間

    ずっとここにいる訳にはいかない 

  極楽に別れを告げる

私はつま先立ちで夜を駆けた



       


2/21/2025, 1:58:55 PM