けんじろう

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​第1部:日常の中の「すりガラス」
​朝、目が覚めても、なんだかぼんやりする。 自分の声なのに、遠くで誰かが話しているみたいに聞こえる。鏡に映る自分も、なんだか他人のように見えてしまう。時間を気にしていたはずなのに、気づいたらもうお昼。何をして過ごしたのか思い出せない。まるで、自分の人生を**「すりガラス」ごしに眺めているような、そんな感覚**がつきまとう。
​第2部:人格たちの「ひそやかな交差」
​ある日は甘いものが大好きで、ある日は苦いブラックコーヒーしか飲まない。友達との会話で丁寧な言葉を使っていたかと思えば、SNSの投稿は全然違う口調。気がつくと、自分では絶対に買わないようなものが部屋に増えている。まるで、自分の知らないところで別の「私」が勝手に活動しているみたいだ。時々、日記を開くと、自分の知らない筆跡で、まったく心当たりのない出来事が書いてある。まるで、知らない誰かの物語を読んでいるような、不思議な気持ちになる。
​第3部:空白と記憶の「パッチワーク」
​友人からプレゼントをもらっても、いつ、どこで会って、何の話をしたのか、まったく覚えていないことがある。なぜか、その日の記憶だけがぽっかりと抜けている。でも、もらったプレゼントは、確かに自分が喜びそうなものだった。
​自分にとってストレスの大きい場面では、普段の私とは違う、**勇敢な「私」**が前に出て、その場を乗り切ってくれる。その時の記憶は残っていないけれど、なんとか切り抜けられたという事実だけが残る。まるで、バラバラになった記憶の欠片を、日記や写真、そして友達との会話を頼りに、少しずつ繋ぎ合わせていくような感覚だ。
​最終部:取扱説明書としての「トリセツ」へ
​この物語は、自分という存在が、決して一つの色でできているわけではないことを教えてくれる。いろんな**「私」がいて、それぞれが私を守るために生まれてきた。今まで「自分が誰だか分からない」という不安を抱えていたけれど、それは裏を返せば、「どんな自分になってもいい」**ということなのかもしれない。
​これは、病気の説明書ではない。
**複雑で、多様な「私」という存在の、「取扱説明書(トリセツ)」**なんだ。

9/9/2025, 9:36:16 PM