NoName,

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I'll write it later.
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家庭の事情で仕事を変えて早半年。
苦手でいつまでも慣れない接客業にしっぽを巻いて逃げ出したい日々だ。
時間が自由になる、ただそれだけで自宅近くのコンビニでアルバイトを始めた。
オーナー夫妻は別として、私以外は皆若い子たちだ。覚えの悪いおばさんとは働きたくないだろう。
だから、彼らが客のいない間におしゃべりをしている時などに、ゴミ捨てやクリンリネスなど、彼らがやりたくなさそうな、それでいて私が1人になって作業できることは、積極的にやった。

そうしたら、つい最近、その若い子たちの1人に、「いつも気がつくとゴミ箱はきれいになっているし、調理場も油汚れとかなくなってるし。きれいにしてくれてるの鈴木さんですよね。甘えてしまって、スミマセン。ありがとうございます。」と言われた。まさか、オーナーにも言われたことがないのに、こんな若い人に気付かれていたとは。私はただ一人になりたかっただけなのに。

若い人に物怖じして関わらない方がいいと思っていたが、私でも彼らの足を引っ張るだけでなく、役に立てることもあるのだと、若い人に教えてもらえた今日の仕事終わりだった。


お題「だから、ー人でいたい」

8/1/2024, 3:32:52 AM