テーマ:スリル #362
「アタシ、スリルが欲しいの」
初めてカジノであったお兄さんはそう言うと
手に持っていたサイコロを手でもて遊び始めた。
「ねぇ、あなた。アタシと楽しいゲームをしましょう?」
突然お兄さんはサイコロで遊ぶのをやめ、
私の手を握る。
私は戸惑いながらも笑顔を崩さなかった。
もういない、私とママの唯一の約束だから。
「こんな嘘だらけの場所はもうウンザリ。
アタシ外の世界で自由に生きたい」
なんでだろう。
このお兄さんは不思議。
なんだか私を変えてくれる気がした。
このタイクツな日常を覆してくれるような――
※♡4400ありがとうございます
11/12/2023, 12:46:57 PM