「桜!咲季!早く起きないと遅刻するよ!」
そう言われて、時計を見ると時刻は9時。
完っ全に遅刻じゃん!何が遅刻するよ!だ!
「咲季!起きて!完全なる遅刻!」
「んぅ、まじかぁ〜」
「うんまじだから!早く支度して!」
「はぁ〜い。えっと、髪結んで、その間に歯磨くから」
「わかった!洗面台レッツゴー!」
私と咲季は洗面台に急いで行き、支度を始めた。
「今日はどうする!?ポニーテールでいい!?」
「ひぃひょぉ〜!(訳︙い〜よ〜)」
✾
「はい!部屋行って制服に着替えて!」
「了解」
結び終わると速攻で歯をちゃんと磨き、また部屋へ向かった。
「着替えた!?」
「うん、はい、桜のリュック」
黒いリュックを私に渡し、咲季を見るとちゃんと同じ黒いリュックを持っていた。そして、急いで玄関に行き、靴を履いた。
『行ってきます!ママ!』
「いってらっしゃ〜い」
二人で急いで自転車に乗った。
「咲季後ろ乗って!」
「乗った!急げ!」
「誰のせいだと!」
「ほら、あと二十分で体育だよ」
「まじか!ちゃんと掴まっててよ!」
「うん!」
あまりやってはいけないが、二人乗りをして学校まで急いだ。
「桜!下り坂が来る!もうスピードで行こう!」
「りょーかい!!」
下り坂になった瞬間にペダルから足を離し、風に身を任せた。
「いつも歩いて行ってたから偶には自転車もいいね!」
「確かに!風やべ〜」
「次も二人乗りで行こう!」
「流石にやばいでしょw」
下り坂を自転車で下りながら二人で学校へ行った。
# 94
8/14/2023, 1:57:06 PM