汚水 藻野

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暗い。

辺りはもう人の顔も見えないほど暗かった。

闇に染まった空を見上げる。

「…今から晴れてしまうのが嫌だ。」

また頑張れと強制されるような気がして。
心がちりちりと痛む。

また朝が来る、ということは鮮やかな青いあの大きな空をもう一度、見なければならないことを指していた。

あの顔を見なければならないのと一緒だ。

ならばこのまま、認めずに済むように。

「…………。」
ミッドナイトで祈るように目を閉じた。

_2024.1.26.「ミッドナイト」

あの顔を見たくない。

pkmn。知らなくても読めます。

1/26/2024, 2:03:55 PM