唯一無二の人
患者としてしか接した事なのない相手がとてつもなく好きだ、と最近になって曖昧で捉えたくなかった思いを受け入れた。一年とちょっとの間にすっかり心が捕らわれていたと今となってはそう受け入れざるを得ない。曖昧というのも語弊が多分にあって、曖昧なままにしておきたかったのだと思う。
その人は時に先を見通す鷹の様な目を持ち、ある時は5歳ほどの男の子の様であり、ある時は私と同じ絶望の淵に立っている様にも見え、私にいつもその真っ直ぐさでインスピレーションをくれる稀有な存在だ。
この想いは相手にはとても迷惑なもの厄介なものである事は重々承知しているし、自分でも本当にどうかしてると自分をせせら笑いたいくらいだ。
交わることの許されない想いは出来るだけ胸の奥深く、底深い所へ沈めておこう。私でさえも届くことのない光の当たらない場所に。そしてそれが風化してしまわず今の情熱を帯びたまま誰の目にも触れられることなく永遠に私の奥で眠らせておかないと。
それくらいしないと沈めて置けるかわからない。それ程に大切な人なのだ。
6/25/2023, 6:01:16 PM