かえ

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私の元カレの話でもしましょうか。

私の元カレとはありきたりではありますが合コンで出会いましてね。
大人しい人でどちらかといえば陰キャって言われるタイプの男性でした。
一緒に合コンに参加した女友達には「無し!」って一蹴されてましたが何だかご縁が私にはあったようでお付き合いすることになりました。

元カレの身の上話を聞いてみると、ご実家はあまり裕福ではないそうで大学の授業料も奨学金と自分のバイト代で払っていたそうです。
それで今は立派に会社で働いてる。
親元離れて一人暮らししてる。

素直に立派だなと当時私は思いましたね。

でもね、付き合っていくうちに分かってきたんです。

彼がものすごく闇を抱え込んでたって。

とにかくその元カレ「金がかかってそうなこと(実際にはそうではなくても)」に過敏に反応し、いちいち口に出して怒っておりました。

例えば私がバッグを持っていれば「どうせそれ高いんでしょ?」と唐突に不貞腐れたように言ってきます。
そのバッグが激安が売りの衣料店の激安バッグでも、です。

私の出身高校を遠くから見れば「あんな無駄な大きい建物たてやがって」ときます。
あのね、その建物は体育館ですよー。ある程度大きさ必要じゃね?

そんな感じの元カレの口撃は全方位に向かっているらしく、驚くべきことに彼自身の上司に対しても私と変わらないことを言っている(彼自身は指摘しているだけ、と申していましたが)みたいでした。

元カレが頑張って自分の力で大学に行ったことは誇るべきことだと思います。
このご時世、毒親や親ガチャ外れなどと言われるかもしれませんが彼の努力自体は褒められるべきことです。

しかし元カレはそれがコンプレックスになってしまった。

…どうしてそうなった??



いや、どうして?と思うことが既に上から目線になってるのか??
傍から見てるといっそ滑稽にも思えてくるほど、強く強く凝り固まったコンプレックスだったのでしょう。
私も寄り添うべきだったのかも知れません。

そんな彼との別れのきっかけは、
あるデート中、街中を一緒に歩いているとその街出身のある昔の偉い人の銅像があったんですよ。
その銅像を見て元カレ、
「何あの銅像!!めっちゃ偉そう!!金持ちって自慢かよ!!」
だって。

もう無理無理無理無理無理無理!!笑
え、銅像って一般的に偉そうにしてるもんなんじゃないの?
え?しょぼんとしゃがみこんで床にのの字書いてるクラーク博士の銅像とか嫌じゃん?
威厳もって堂々と指さししててほしいじゃん、クラーク博士!(例えです)

寄り添わない私も悪いけど、もうちょいそのコンプレックスと折り合いつけてきて!!私は付き合い切れない!!
となり別れましたとさ。

薄情にも名前も忘れた元カレですが、今は少しでも肩の力を抜いて気安く生きていてくれたらいいなと思います。



1/14/2024, 3:52:28 PM