小さい頃、両親と一緒に近くのショッピングモールに行った。私は一人本屋さんで絵本を読んでいた。
色んな絵本を物色していると、とある絵本を見つけた。地獄がどんな所か描いてある絵本。針地獄とか、鍋地獄とか、沢山の地獄が描かれてあった。私はわがままで自己中な子だった。それで、死んだら絶対地獄行きじゃん!!と思って、すんごく怖くなって、泣きそうになりながら離れた所にいた両親の元へ帰った。私は二人にその絵本の恐ろしさを見せてあげた。両親は、怖かったねぇ〜と慰めてくれた。
思い出すと、すごく泣けてくる。かつてこんなに暖かい日常があったことを、しばらく忘れていた。もう二度とあの頃には戻れないことが悲しい。死んだらどうなるのかな。天国とか地獄とか、いらないな。人間なんてさっさとやめて、猫か犬か鳥になって、自由気ままに生きてまた死にたい。
5/27/2024, 11:03:47 AM