風音

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数年前、
精神科の病棟の扉を開けた。
ここにくるまで、幾つかの病院をまわり
そのたび異常なし。
では、この不調は、なんなんだ。
やっと、ある脳神経外科で病名がくだされた。
鬱病、と。
これが、鬱病というものか。
人間、職場などで、頑張っていたら
鬱病になっちゃうと、冗談めかして言えている内は
まだいい。
頑張り過ぎている事に気がつかず、冗談も言えず、いつの間にかに笑顔どころか、表情が消えている。
目も鼻も唇も眉もあるのに、のっぺらぼう。
感情がない。

言われて府に落ちた。
脳神経外科の医師は軽い鬱病なら私の医院でも薬は出せるけど、貴方は専門医に診てもらった方が良いです。

あれから今も精神科へは通院している。
薬も増えたり、減ったり。
今は鬱病になってそれで良かったんだと思っている。
まだまだ、未熟者であるが、色々と考え方が変わってきた。
ネガティブな時もあるが、ネガティブが悪い事ではない。
頑張りすぎず、それでも頑張ったなら、休みをとる。
良い意味での諦めも大事。
色んな人がいるから、自分と合う人もいれば、例えそれが家族でも合わない場合もあるが、その人の
そういう考えもあるんだと、視野を広く持つ。

感謝の気持ちをなくさないうちは、
心は元気だ。

お題 心の健康

8/13/2022, 11:14:00 AM