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「ところにより雨」

雨が好き。小学生の時に友達に打ち明けたこの言葉は、ドン引きという結果で終わった。

「今日雨だね〜、はあ、憂鬱だなあ。。」
私の友達の愛叶はそう言った。

「私は好きだけどな。雨」
純粋で素直な私から出た言葉はそれだった。

すると愛叶は、ええ!?本気?何がいいの??
とドン引きしてきた。

あぁ、雨が好きなのはダメなことなのか。
おかしい事なのか。

私は変なのか。

そう思った。


今でもまだ心に残っていて覚えているということは、
きっとそれほど傷ついたことだったんだろう。

涙が出るだとか、ひとりで悲しむだとか、そういうひと時の"痛み"ではなく、ずしんと苦い味が残り続けるような
長い長い"痛み"なんだ。


天気というものは分からない。
いくら予報が出来たって、完全に分かるものではないんだ。そこが面白い。そんな中で降る雨。

皆雨の良さが分からないというが、よく観察してみれば分かることが沢山ある。

雨の1粒1粒が滴る音が美しい。パラパラという音だったり、バーッと一気に落ちてくる音だったり、サラサラととても優しい音だったり。

どれも違う。一日たりとも同じ音なんてない。

それに雨が降ると、地面が濡れる。
当たり前だけど、晴れていたら乾燥している草木や花にも、雨の日には命の源となる水が当たる。
それがどれだけ自然にとって嬉しいことなのだろうか。

これは私たちには直接的ではないけれど、植物にとってはご飯の時間で、幸せな時だと思う。

誰かが幸せだと自分も幸せになるのと同じように、自然が幸せだったら私も幸せになれる。

まあ、これは私だけかもしれないけれど。

雨は悪い所だけじゃないよ。
私たちにとっては、傘をささないといけないし。頭は痛くなるし!なんだか憂鬱になるし。
嫌なとこばっかり見えやすいけど、でも違うから。

まあ、これは自論だし、別に誰かに押し付けたい訳じゃない。

けどほんとに。いい所あるよ。

どうしてこんなに必死に思ってしまうんだろうと考えたことがある。

きっと雨と私は似ているのかもしれない。嫌なとこばっかで、良さがないように自分でも思う。
でも、よく見て。私を、しっかりと見て。
もしかしたらあるかもしれない、私にも、
良さというものが。

多くの人には刺さらないけど、たった、1人でいい。
誰か1人が、私の良さを見つけて好きだと、言って欲しい。思って欲しい。


こう思うのが、雨の日の私。

伝わりずらく拙い文章だけど、思うことを全部綴りました。

3/24/2024, 4:32:59 PM