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静寂に包まれた部屋

「また朝が来た。」僕はつぶやく。独りきりしか居ない部屋に、響く音。朝から激しい虚無感に襲われる。
最後にこの部屋に僕以外が立ち入ったのはいつだろうか。
瞼を閉じれば、愛しい残像がフラッシュバックした。

「ああ、あの時に戻れたら」何万回と心から溢れ出た言葉。後悔してる、そんな2文字じゃ収めきれないこの気持ちをどうやって君に伝えようか。誰も見ることのない手紙を今日も書き始めた。

9/30/2023, 1:55:34 AM