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お題 20歳

「誕生日おめでとうー!」
昼過ぎの土曜日今日は友達が私の20歳の誕生日会を開いてくれている。
「ありがとう」
繕って笑顔をつくるけどやっぱりぎこちない笑顔になってしまう
「…やっぱりあいつのこと気にしてる?」
「気にしてないと言ったら嘘になる…ごめんせっかく祝ってくれてるのに」
申し訳なくて謝ると豪快に笑いながら気にしないでと言ってくれるやっぱり私はいい友達を持った。
あいつ、それは元彼のこともうすぐ別れて1ヶ月が経とうとしているのに私の気持ちはリセットされない、正確にいうと思い出してしまった彼が私の誕生日を絶対祝うからな!と言ってくれたことを
別れた理由はシンプルで彼が海外に行くことになってしまったから私は遠距離でもいいと言ったが彼には遠距離でやっていける気がしないと振られてしまった。
「あいつも馬鹿だよね!遠距離でやっていける気がしないとかお前の愛はそれぐらいかっつーの!」
友達が何とか空気を明るくしようと言ってくれた言葉をきいて無理をさせているのが申し訳なく堪えていた涙が溢れてしまった友達はあたふたしながら
「ごめん!いくらなんでも好きな人悪く言われるのは嫌だよねごめん、配慮たりなかった」
そんなふうに謝らせてしまいまた申し訳なさが倍増する私は涙声のまま謝り楽しいはずの誕生日会は友達が私を慰めるだけの時間になってしまった
「ほんとにごめんね、せっかく誕生日会してくれたのに…」
「全然いいよ!いつでも話聞くからまたご飯でも行こ」
お礼をいい半ば無理やりお詫びとしてお金を渡して駅に向かうその時スマホがなったLINEの音だ宛名を見るともう二度と来るはずが無かった彼からだ
「いきなりごめん、20歳おめでとうどうしても言いたくて都合よくてごめんなこれが最後俺は忘れて幸せになってくれ」
止まっていたはずの涙がまた溢れてくるこんなことでまた泣いてしまうなんて子どもの頃20歳はとても大人だと思っていたでも違う戸籍上は大人でも中身まで大人になることは私には出来ないみたいだ

1/10/2026, 3:37:59 PM