「たそがれ」
今までに見た中でいちばん記憶に残っているのはあの風景。
たそがれ時で、周りが淡いオレンジ色に染まっていて、
まだ幼かった私に笑いながら手を繋いでくれた、祖父。
まだ「幻想的」という言葉もその言葉の意味も知らなかった
けれど、その瞬間に、私は綺麗だと思った。
まるで、違う世界で起きたみたいに、本当に綺麗だった。
私は祖父のことが大好きで、私も祖父に愛されていて、
2人で綺麗なたそがれ時を見ながら手を繋いで歩いている。
なんて暖かい幸せだったんだろう。
その時の風景が写真に撮ったかのように
今でも鮮明に思い出せる。
今はもう居ない祖父との、大事な記憶。
10/1/2023, 11:04:40 AM