なんでもいいから、もうすぐ空っぽになる私のからからの体を、愛とかいうやつで一杯にして欲しいんだ。ああ、なんで今更こんな綺麗な涙が出てくるの。綺麗なものを求める度に喉奥は水の泡を出す。苦しい、溺れていた。好きで好きでたまらないのに、あっさり道化の振りをする私を嗤ってくれ。快楽で誤魔化した毒々しい欠片ごと殴り付けてはくれないか。ぷかぷか波の音とたゆたっていた、呑気でだらしなくて頼りない笑顔。それでも欲しがった。純粋な愛情を。
5/6/2022, 12:07:06 PM