あの頃はがむしゃらだった
今ある課題に正面からぶつかって
認めてもらうためにすべてをかけて
でもそんな日々も悪くなくて
何より充実していた
世の理不尽さも
世の厳しさも知らない
純粋無垢で無知な少女だった
いったいいつから
いつからこんなになってしまったの
夢も将来も見いだせなくなった
朝起きるのさえ憂鬱になった
すべてをかけられるものもなくなった
でも少女だったのも数年前
世からしたらたったの数年間
でも私は…。かつての少女は
数十年、数百年前のような
遠い遠い日の
数個の記憶でしかないんだ
お題「遠い日の記憶」
7/17/2024, 12:54:45 PM