空き部屋を錆びついた空き缶がからからと重なって独りでに踊る頭が徐々に擦り切れてゆく痛みというものだろうかちくちくと優しい針で痛めつけられるそんな間抜けな想像をしてみたのべこべこになった生ぬるい缶のやけに冷えたプルタブに手を掛けて喉を灼くくらいに甘い甘いシロップを口で分けあっていた頃の未だに消えない葛藤の色をした寂しさが、鬱陶しく胸を這い回った
8/13/2022, 11:43:21 AM