雨に佇む(創作)ポタポタと水もしたたるその人は。傘も差さずに何を思うのか。そんなことを思いつつ自分自身は傘を差して見つめていると、その人は気づいて犬のようにやってきた。「遅いよぉ」「…………遅いよ、じゃないよ。何してんの」呆れた顔で、その人を見つめた。へにゃりと笑うその顔に、少しだけ腹が立った。
8/28/2023, 12:02:41 AM