なにかが始まろうとしている予感がする。名前も無い。音も無い。ただ、心がざわめく。脳によぎるコトバたちは、泡のように消えゆく。浮かんでは、消え。また、浮かんでは、消えてゆく。私は、それを逃さないようにペンを取る。二度と、消えないように。ただひたすら紙に記す。───そう、愛を込めて。やがて、私は名を与えるだろう。そこに命が宿り、鼓動が鳴り響く。物語の始まりは、すぐそこまで来ている。すべては、ここから始まった───。【物語の始まり】
4/18/2025, 2:15:00 PM