父の足を踏んだので生姜焼きを作りました

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古びた記憶の机
その上に広げた星図

思い出達が
思い思いに輝く星図

私の夢への道の
目印を記した星図


くるりと丸めて引き出しにしまう
汚さないように
破れないように
誰にも
触れさせないように
大切に
鍵をかけて

大切にしていた


つもり



どこにしまい込んだのか
記憶の机の引き出しに

ぽっかりと開いた鍵穴

どの鍵が合うのだろうか
それすら忘れてしまった

何をしまい込んだのか
どうしてしまい込んだのか

思い出せない

開ける鍵すら失って
途方に暮れる

記憶の机の引き出しに
固く閉ざされた引き出しに

あの頃の純粋な輝きはある

鍵は?

失っていない
変化した

その星図を守るため
鍵穴はあの頃のまま

今の私の鍵は
複雑になりすぎた

もう二度と引き出しは開かない
もう二度とあの輝きを見れない

星図の星々は
引き出しの奥深く
記憶の底に
淡く光を放っている

あの頃を思って
星図を記し始める

今の私なりの
さらに光を増やして

忘れたようで
忘れていない
あの情熱の光を
羊皮紙に記して

10/16/2025, 12:30:00 PM