声が枯れるまで昔、好きだった一つ年上の女性。そのハスキーボイスに憧れた。そんな声になりたくてお酒で喉を焼き、カラオケで声が枯れるまで歌い、大きな声で笑った。彼女のように。それらを真似て。でもなれなかった。彼女のようになれなかった事に感謝してる。今の私は彼女には憧れないから。声が枯れるまで恋い焦がれたあの熱はもう冷めた。何年も経った今。私は私の低い声を手に入れたが、かつての鈴が転がるような声を失ったのだ。
10/21/2024, 12:54:47 PM