星空の下で
君は一言呟いた
「なんで、朝が来ないの?」
その声は震えていた
僕はゆっくりと優しくこう答えた、
「しょうがないさ」
それがいつくしか口癖になっていた
彼は1週間になると記憶が消えてしまう病気だ
だから、いつもこういう
こと言っている
いつになったら、君の病気が治るのだろうか
あの流れ星に向けて
君の病気が治りますように
そう答え
彼にとっては不思議なようで
私にとっては目に見えている光景
いつしかこの日が終わりますように
それが私の
一番の願いだ
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お題
星空の下で
4/5/2023, 10:12:44 AM