視覚に頼らず、異質を検知。
聞き慣れない音。
心持ちを逆撫でするにおい。
近いのか?
不意に、足裏がぬめる。
何だ?
ああ、いやだ。助けを呼ぼう。
ダン。
ダンダン。
足を踏み鳴らして、周囲に知らせるのだ。
誰か。
ダン。
誰か。
ダンダン。
あ。明るくなったぞ。
「静かにね。あら、食糞に失敗したね。床を拭くから待って。大丈夫、気がすむまで撫でますよ」
※ウサギさんと暮らす我が家の日常。皆が寝静まったあと、足ダンを繰り出す。老齢にかかり、食糞が下手になった。
【暗がりの中で】
10/28/2022, 10:30:38 AM