和不

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押し入れを掃除していたら、
ふと懐かしい日記帳をみつけた。

「しにたい、生きるの疲れたよ。」
中学の頃書いた日記にはそんな事が書かれていた。
この時は少々うつっぽくて、ずっと死にたかったな。

「お疲れ様。生きていてくれてありがとう。」

しにたいと綴られたページにそっと書き残した。

今もまだ生きていたいほどの気力はないけど、
まだもう少しだけ生きてみる。
死ななかった中学の僕を裏切らないように。

『閉ざされた日記。』

1/18/2024, 12:16:21 PM