メンヘラ予備軍

Open App

その日は晴天で、とてもいい日だった。
僕はこの日、彼女にプロポーズをしようと考えていた。付き合って4年、もうそろそろ結婚してもいいんじゃないかと考えていたし、何回も話し合った。その度に彼女は、「良いんじゃない?」とか、「結婚してみる?」みたいな、他人事のように話していた。
その日僕は覚悟を決めてプロポーズをしたというのに、彼女は「ごめん。貴方とこの先の未来が見える気がしない。」と、振られてしまった。
僕は目の前が真っ暗になった。
なんで?こんなに僕は君を愛しているのに。おかしいよね?僕が君を愛しているんだから君も愛で返すべきだよね?ねぇどうして?どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして。
酷いよ。死んでやる。君が居ない明日なんて来なくて良いんだ。一生後悔すればいい。
足元がふらつく。
バンッ、グチャッ
僕は君に最後に会った日に死んだ。



はは、ははっ!やっと死んでくれた!あいつずっと鬱陶しかったんだよ。束縛し過ぎ。でももうこれで縛られなくて済む。やっと解放されるんだ。
私はその日、彼に最後に会った日に彼にお花を持って行った。
「あなたが嫌い」という花言葉を添えて。



#君に最後に会った日に

6/26/2023, 10:26:33 AM