あの日から、胸の鼓動がばっくんばっくんとうるさい。4年も前だし、誰かが言っていた、恋は3年までだとか美人は3日で飽きる、という使い古された常套句がずっと頭をよぎる。しかし、私の彼に対する気持ちはおさまることがない。寧ろ、日に日に好きが更新されていて、「好き」という言葉で片付けるにはもどかしい。この気持ちにしっくりくる言葉があるのなら早く教えて欲しい。
この気持ちは、「推し」じゃない。
そう実感してから、生きているのがつらくなった。つらい、は語弊がある。彼のことを思うと胸が痛い。彼の隣に立ちたい、彼と恋がしたい。これを「夢」「推し」で片付けるなら、世の中のすべての軽い恋は全部夢物語だ。
軽い気持ちの好きならよかった、と思えば思うほどに私の気持ちは重いな、と感じる。こんな重い気持ちをただのファンに押し付けられるのは彼が可哀想だな、とすら思う。
しかし、私のこの気持ちは本物である。
誰がなんと言おうと、夢だと嘲られても、いい年して、と言われても、私は彼が好きなのだ。あぁ、心臓が仕事をしすぎているな。
9/8/2023, 10:48:22 AM