「視線の先には」
視線の先には、いつも君がいた。
「視界に入れる」では気が済まない。
君を見つめていると、安心する。
時々、君が2人に見えた。
1人目は、僕が好きになった君。
2人目には、正直会いたくない。
泣き虫で、怒りっぽく、急に黙ったりする人。
罵声を浴びせてきたり、無視したりする。
嫌いだ。
ある時、僕は、君が好きなのは僕ではないと気づいた。
君が好きなのは、僕の嫌いな人だった。
僕は君が好きな人をさらに嫌いになった。
そのことを君に伝えた。
君は僕のことを責めた。
なんで仲良くしてくれないの?
なんで否定するの?
なんで嫌いなの?
君と僕の間に距離ができた。
あれから、君とは会えていない。
僕の好きな君はいなくなった。
7/19/2024, 1:43:59 PM