春雪(ひつじ)

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お題「朝日の温もり」
昔は、小さい頃は朝が大好きだった。
優しい太陽の光は、私の心をも温めてくれた。
朝日に照らされて、輝く街がとても魅力的に見えていた。

私は、昔から五感で不思議を感じることがあった。
太陽の温かさも、暖かい風の温もりだったり、匂い、光などなど
皆が普通に思うことも、何故かとても不思議に思えてしまう。そういう体質だったのだろう。

それこそ、特にお日様の光というものには影響を受けていたと思う。
ほわんと中に浮くように、パタリと閉じた心が緩むような、そんな光。


好きだった、


でも、嫌いになった。
学校に行くのも、親と喋るのも嫌で
朝が来るのが怖くなった。
この中の誰も、俺の事なんて大して好きじゃないし
勉強も、運動も死している俺の取り柄など誰にも理解されない。

太陽の光を浴びることでネガティブ軽減の効果が見られるらしい。
けど、そんなもの少しの足しにもならない。
それくらい、朝日が怖い。
そうだ、怖い、怖い!!怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!!!!
確かに、温もりはあったはずだ。
でも、苦しくて、怖い。
なら、そんなもの感じなくていい。


でも、確かにあった。
優しく触れてくれた、温もりをくれた、朝日を心のどこかで求めていた、自分が、、

6/9/2024, 11:23:06 PM