彼女はあのベンチでひとりぼっち。
お昼は公園でご飯を食べるのが日課だった
いつも向かいのベンチに座る人
となりの部署のたなかさん
声をかけてみたいけどいつも言葉が詰まってしまう
彼女も僕もひとりぼっち。
ある日、いつものベンチにたなかさんの姿がなかった
今日はなんだかついてない
朝はコーヒー粉を切らしてしまったし、先輩には怒られるし、弁当の味も上手くいってない
挙句の果てにはいつもの彼女が今日はいない
はぁ…
ふと、肩を叩かれる
たなかさんだ
両手にコーヒーを持っている
隣に座り、微笑みを浮かべる
暖かいコーヒーの匂いに包まれて、僕も自然と笑顔になる
周りの音なんて何も聞こえないくらいに僕は彼女に夢中
もう向かいのベンチに誰もいない
ここのベンチにふたりぼっち。
3/21/2026, 12:40:49 PM