える。

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「やばい!遅れちゃう!!!」
普段遅刻しないというのに、今日みたいな雪の降る寒い日に限ってこんな失態を犯してしまうなんて…。
そんなことを考えながら走っていた。

すると突然、滑ってしまった。
「きゃっ!」
転けてしまうと思い思わず目をつぶった。
「大丈夫?」
ふわりとした感触と共に聞こえてきた声。
目を開けてみると、そこに居たのは私が憧れていたサッカー部の部長。
いつも皆に優しくて、私みたいな後輩にもいつも話しかけてくれる。、
「すみません!大丈夫です!先輩こそ大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ!全くお前はドジだな…!」
そう言って微笑んでくれた。






この時、もう既に私は恋に落ちていたんだ…。



「おい、大丈夫か?」
「大丈夫!ちょっと考え事!」
あの時の微笑みは今日も隣に居てくれる。

1/27/2023, 12:56:58 PM