NoName,

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I'll write it later.
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⚠️Warning
 20歳未満の飲酒は法律で禁じられています


2人で来る初めての夏祭り。
僕はシャツにジーンズといういつもの格好だけど、ヒカルはなんと浴衣で来た。

「お祭りとか、僕、子供の時以来でさ、ましてその…デートでしょ?嬉しくてさ張り切っちゃったよ。おかしい?似合わない?」

「おかしくないし、似合ってる。」僕が答えるとヒカルは安堵した顔をした。
似合うどころか。
紺の浴衣からのぞく白い首筋が…。
ヒカルの耳元に「めっちゃエロカワ」とささやくと、すぐにヒカルの耳と首筋が紅潮した。

夜店を見て回り、しばらくすると「ごめん、履き慣れない下駄でちょっと疲れた。」とヒカルが言った。
「わかった。気付けなくてごめん。ちょっとそこに座ってて何か飲み物買ってくる。」僕が言うと、ヒカルは「助かる」と言って石段に腰掛けた。


「さて」夜店の間を戻りつつ飲み物を探していると、ペットボトル飲料とともに、ビールが売っていた。
店のお兄さんに「ノンアルビールもありますか?」ダメ元できくと「あるよ、1つ?」ときかれたので、「ビール1つとノンアルビール1つ。」と注文した。
「はい、お先ノンアル。はいこっちはビールね。彼女とデート?いいねぇ。」彼女じゃなくてと言いそうになるのを抑えて僕はお金を払って、右手に持ったビールに口をつける。プラスチックのカップだけど、冷えたビールは美味しい。

ヒカルのところに戻り、左手に持っていたノンアルビールのカップをヒカルの頬につけると、「ひっ?冷たいよ。え、あ、ビール?」といいながらヒカルが受け取った。「違法じゃ?」ときくので僕が「大丈夫。」と答えると、「お祭りだし…。」と言ってヒカルがカップに口をつけた。
「にがっ!僕初めてなんだ。酔ったらよろしくね。」
「う、うん。」それノンアルだから酔わないけど。やっぱり飲んだこと無かったか。ノンアルにして正解だったな、と思っていたのに。

しばらくすると、ヒカルが「暑い」と言って、きっちりと着付けていた浴衣の胸元をゆるめはじめた。白い肌のあらわになる面積が増えて、僕はついついいろいろ妄想するところだった。

「え?酔っ払ってきた?」僕が少し慌ててきくと、
「わかんないけど、いい気分♪」とヒカルが言った。
嘘だろう?
ビールって思いこんでるから、暗示にかかった?
どうしよう。ノンアルだってこと言いそびれた。
そのうちヒカルは、カップにノンアルビールがまだ半分も残ってるのに、僕にもたれかかって寝息を立て始めた。
なんて可愛い生き物!

僕のいたずら心が招いたこととはいえ、この状態でオアズケをくらうとは。でも、15分だけこのままでいさせてあげよう。いや僕がこのままでいたい。あぁ、ここがお祭りという公衆の面前でなければ。僕は下心と幸せな気持ちの狭間で、自分のすでにぬるくなったビールをあおった。



お題「お祭り」

7/29/2024, 3:19:47 AM