「世の中には意味がないことなんて無いんだよ」と恩師が言った。本当にそうだろうか? 目の前にあるジェンガを組み立てながら、考えを張りめぐらせる。
意味がないこと
①謙遜
相手の子どもを褒める親
「イヤイヤ私の子なんて…」
「イヤイヤあなたの子の方が…」
「イヤイヤ」
「イーヤ」
馬鹿らしい事この上無い。
さっさと
「私の子凄いでしょ」
「私の子の方が凄いわ」
って言い合えば良いのにと思う。会話長引くし。
②礼儀
名刺を渡す時の攻防
「〇〇社の〇〇です」
「××社の××です」
相手の名刺より自分の名刺が下になる様に下げる下げる。チョット間違えて相手より上になった時はぎこちなくなるなんて難儀。そんな暇あるなら、その間に一言二言交わせば良いのに。
③虚言
言わずもがな。
3分考えただけでもこれだけ「意味がないこと」が思い浮かぶ。でもこれらは本当に「意味がないこと」なんだろうか?
①謙遜
コミュニケーションを円滑に進める為に必要な時もあるかも知れない。あるいは相手を上げる事で油断させ、自分に有利な方向へ誘導することが自分の力量次第でできるかも知れない。そう考えると、「意味がないこと」とは言え無い。
②礼儀
「親しき仲にも礼儀あり」と言われているぐらいなので、礼儀を知らない行動をした際のデメリットが顕著に出そうである。「常識の無い人」として見られ、人にもよるが、二言どころか一言も会話を交わしてもらえないかも知れない。そう考えると、「意味がないこと」では無い。
③虚言
これは本当に意味がないこと。
…では無い。周りの影響を考えなければ、自分の壊れかけの心の頼りになる事だってある。一種の現実逃避に役立つ毒の様な薬かも知れない。そう考えると、「意味がないこと」とは言い切れない。
なるほど、なるほど。
一見「意味がないこと」に見えても、本当は何かの役に立ってる事があるということなのか。
そう思っている内に108回目のジェンガが組み終わった。
瞬間、壊した。
#意味がないこと
11/9/2023, 1:36:46 AM