落ちて、落ちて、落ちていく。
闇は背後から近づいて、いつの間にか私たちを侵食する。徐々に徐々に、闇の部分を増やして、いつの間にか光の部分を見えなくする。
まるで、始めから光なんてなかったかのように。
闇の中からずっと抜け出せないみたいに。
そこから抜け出したくて。もがいて。
そして、救ってほしいと願う。
誰だって、光と闇を持っている。
ただ、闇の部分が光より大きくなってしまったとき人は闇にとらわれる。
闇に落ちては光をつかみ、また闇に落ちて。
人生はそんなことの繰り返しなのではないかと私は思う。
それでも、一瞬でもつかんだ光を手放さない。
光をつかむきっかけをくれたものを、人を、存在を忘れないように。光は日々の中にあって、でも、私たちはそれになかなか気づかないし、気づけない。
そんな中で、見出すことのできた希望をつかんで放さない。それが光から、いつも私たちを包む温かな空気となるまで。
11/23/2023, 11:52:53 AM