kaoru

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君が泣いている姿を最後に見たのは何時だろうか。

そんなふうに思うほど君は涙を流すという行為をしてこなかった。

でも今、この時、君が泣いている。

黒曜石のような瞳から大粒の涙が零れている。

泣かないでとは言えないな。

そんなことを私が言う資格はない。

でも傍に居ることはこんな私でもできる。

だから、君の傍にいる。

泣き疲れるまで。

私の思いを殺して。

12/1/2023, 8:59:18 AM