ネットショッピングは簡単だ。欲しいと思った商品を、値段と相談の上カゴに入れて注文するだけ。
タイムセールなんてあった日には奮発するし○○円で送料無料に釣られて一品二品と品物が増えてゆくこともよくある。
三日に一回はネットショッピング。
欲しい物は尽きないし、なにより選んでいるときが楽しいのだ。
でも、ある日知人に言われた。
「それって届いた物ちゃんと開けてる?」
「え? 開けてるよー」
その場ではそのつもりでそう答えたけど、帰った後ダンボールだらけの部屋でハタと気づく。
「あれ? 開けただけで中身出してない…」
あの箱もこの箱も、開けてはあっても中身がそのまま。使ったことなんか一度としてない。急いで中身を出してみると。
「…………。
どうしてこんなに買っちゃったかなー……」
いつ着るのか、いつ使うのか、いつ読むのか。気づけば一人には多すぎる服やバッグや書籍の山が出来上がっていた。その時は確かに欲しかった物も、今はそれほどでもなくなっているのがつくづく不思議だった。
(あれ? これってヤバい?
買い物依存症ってヤツ?)
こうして私は我に返って、以降ネットショッピングは必要最低限にするようになった。買ったものの大半はセカスト行きで二束三文。ただお金を捨てていただけだったのだ。
その頃は会社をストレスで辞めたばっかりで色々不安定だったことも手伝ったのだと思う。
ネットショッピング。
お手軽だけど、だから、こわい。
1/14/2023, 12:45:32 PM