生か死か。私たちはそういう運命だったのだ。生まれや生き方など何も知らずに共に過ごしたあの幼き日々から。最初から敵として出会えていたらどんなに良かっただろう?友として出会わなければどんなに楽だっただろう?今向かい合って差し出すものが刃ではなくお互いの手であれば私はお前の手を握りしっかりと抱きしめるだろう。次に動けば全てが決まる。静寂。滲む汗。互いの思いを殺し、同じ刹那、踏み出した。-スリル-
11/13/2022, 5:11:13 AM