不完全な僕
僕は完璧だ。
世界を救うために作られた No.1
〜僕は、完璧なはずだった〜
でも僕は、妹、弟に僕は全て負けていた。
何をやっても負けて、負けて、負けて。
僕は出来損ないだった。
街を歩いているときに、一人の女に出会った。
その女は、「凛」と名乗った。
素敵な名前だと思った。
その後、話しているうちに僕は、家族のことを話した。
凛は、真剣に話を聞いてくれた。
こんなに話したのは初めてだった。
凛は言ってくれた。
「君は出来損ないじゃないよ。」
初めて言われた言葉だった。
とても嬉しかった。いつのまにか涙が出てきた。
ボーン(莫大な音)
「僕行ってくる!」
凛はニコリと笑い、僕を見送った。
僕は思った。
不完全でもいいんじゃないか、
完璧じゃなくてもいいんじゃないかと
8/31/2024, 12:36:09 PM